スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

メモです。約束の場所へ

第二章 彼女



少し彼女 乙葉と別れてから
まだ自分は『告白』された事に対する余韻に浸っていた



空に広がる無数の星達が祝福してくれるかのように輝いている




なぜ、乙葉は僕に告白したのだろうか?






助けようとしたから?




声が出ないことに偏見を持たないから?






あ、僕って彼女のタイプだったのか!





・・・・・なわけないか。




朝倉乙葉は、男子のなかでは密かに人気があった。




昼休みの間は、誰がタイプ赤裸々な話題で持ちきりだ


「朝倉ってさ、可愛いよね」


「無口なのを外せばね」



「だよな~、シャイなんじゃね?」


「でも、何も話してくれないと嫌われてるんじゃないかと思うよね。」



今考えてみれば無理もない





「それで、葛城氏はどうなん?」



彼は、河崎直人。
小学校からの親友だ



河崎直人(カワサキ ナオト)


小学校に入ると同時にサッカーを始め


中学校になると、その才能が開花



今ではサッカー部を引っ張り、県大会への出場もしばしばある。



それもあり、正直モテた




そして直人には、付き合って2年になる彼女がいる



篠原 紬(シノハラ ツムギ)



彼女もまた美少女だが
乙葉とは真逆というか、物事をはっきり言うタイプだ。



そんな紬も3回目の告白で直人をゲットしたらしい





「おーい、どったの?」


直人が僕の顔を覗き込む



「わっ!あ、うん美味しいと思うよ?」


「はい!葛城氏は朝倉さん食べ・・・・・ん゛」



僕は必死で直人の口を塞いだ



「あ、いや・・・・・飯の事しか考えてなくて」



そんな時に篠原紬が直人を呼ぶ



「なーおちゃん」



「・・・・・。あ、あの・・・・・直ちゃん死にそうなんだけど」



見ると直人が必死にバタバタともがいていた



「あ、悪い。忘れてた」



塞いでいた手にヨダレがついていたのは、許してあげよう



「ちょおま・・・・・!本気で川見えたし!!」



「直ちゃん、大丈夫?
 あのね今日 用事あるから
 先に帰ってて欲しいんだけど・・・・・」



「あ、うん 分かった」



中睦まじい2人を見ると
この先も一緒なんだろう
そう感じたーー。





話は乙葉に告白された夜に戻る



僕は家に帰り、すぐに風呂へ入った。



それまでは忘れていた頬の痛みが暖かいシャワーのお湯で甦る。




鏡を見るとアザにはなっていなかったものの
口元が切れ、血が滲んでいた。



「あ゛ーいて」




風呂からあがり、傷が隠れるよう絆創膏をはっていると


携帯がチカチカと光っていた




新着1件






前略 透矢君へ


メール届いたかな?


お疲れ様



今日は透矢君のおかげで助かりました。
ありがとう


私のせいで余計に疲れさせちゃったよね
ごめんなさい



しっかり休んでね 乙葉



PS:
私も名前で呼ばせてください

少し憧れだったんだ





彼女は携帯電話を持っていない



このメールもドメインは某有名サイトのフリーメールアドレスのものだ



彼女が携帯電話を持たない理由は・・・・・なんとなくわかる気がした。



でも、わざわざ紙に書かなくてもメールを打って見せれば速いよな
と思いつい笑ってしまった




とりあえずメール返さなきゃな・・・・・



----------------------------


メールありがとう!



助けてもらったのは、俺の方だよ

乙葉ちゃん強いね!


------------END-----------


素っ気がないような気もするが、まぁいいか



ピッ、ピッ



送信完了




メールの送信完了を確認すると
その日の疲れがドッとのし掛かってきた






今日は色々あったなーー。



そうぼんやり回想していると

メールの受信を知らせるライトが光った






受信 河崎直人




乙葉からのメールと確信していたため直人には悪いが期待外れだった





しかし







その内容もまた、残念だった








ピッピッーー
然程 気は進まないが、メールを開いてみる



件名 河崎直人


---------------


お疲れ~


明日 サッカー部朝練あるんだけど、テニス部も朝練あるらしいよ?
今日の部長会議でチラッと聞いただけだから、よくわからないけど
確認した方がいいかもね


7時に集合らしいから寝坊すんなよ!


------END------





はぁ・・・・・



溜め息は朝練に対しでもあるが、連絡が行き届いてない事にがっかりだ



直人が嘘をついた事はないので、多分聞いたことは本当だろう



それにしても、タイミング悪すぎる



取り敢えず乙葉に連絡しなくちゃ・・・・・



僕は相手の返信があるまで、メールを送信済みの相手にしない主義だ



簡単にいうと催促はしたくない



なので、乙葉からのメールを待った



・・・・・。





・・・・・・・・・・。



焦られるのってこんな感じなのだろうか



僕は携帯を視界に常に置き、返信を待った。





それから一時間ぐらいがたった頃、ようやく携帯が光った。



受信 朝倉乙葉



そうサブモニターに写し出された瞬間の僕の反応は
熱いものに触れた時に起こる『反射』という反応より断然速かったと思う



メールを開く




件名 朝倉乙葉


-------------


お風呂入って
返信遅れちゃってごめんね


明日は寝坊しないようにするね♪


-----END------





うわぁ・・・・・
大変申し訳ないです。

明日朝練です。

7時からです。

寝ちゃう前に返信しとかないと・・・・・


----------------


大丈夫!!


あのさ
明日の朝は乙葉ちゃん 一人で学校
行ってくれないかな?

朝練が入って7時から練習なんだ


-----END-----



送信完了ーー



「あーせめて電話で伝えたかったな」



そんな事を考える自分に自己嫌悪



死んでも僕からは番号の交換を依頼することは出来ない



携帯電話がまた光り始めた



受信 朝倉乙葉




件名 朝倉乙葉


-------------


そうなんだー
じゃ明日はしょうがないね!!


そのかわり放課後は、
今日みたいに一緒に帰れるといいな♪


じゃ私
そろそろ寝ないと起きれないから、
また明日 学校で

おやすみなさい

-----END-----



素直に可愛いと思った



目の見えない人の耳が見える人の耳より発達するように
声が出ない彼女の打つメールが可愛いのはそのためか


ーーと馬鹿なことを考えた



とりあえず
遅刻しないように寝よう



メールの返信を忘れたまま、僕は眠りについた。









イメージ1







スポンサーサイト

テーマ : ひとりごと
ジャンル : 日記

プロフィール

ユミコ

Author:ユミコ
鯖:Pandaemonium
所属:SCANDAL
職業:ナイト
レベル:50
趣味:読書、お酒、バイクです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。